〝知っている〟と〝できる〟は違う

ゴールデンウィークに地元である秦野市の『秦野市表丹沢野外活動センター』に宿泊してきました。その施設には宿泊棟、大浴場、炊事場、体育館など色々な施設が併設されているのですが、その中に『ぬくもりあそびば』と名付けられた木の玩具が多く設けられている部屋があり、そこで息子たちを遊ばせていました。

木のボールプールに入ったり、木製のキッチンでおままごとをするなど、それぞれの楽しみ方で遊んでいたのですが、長男が目をつけたのはKAPLA(カプラ)という積み木でした。不意にその積み木で円をつくり、積み上げながら人が入れるタワーをつくり始めました。

完成させるためには相当な労力と時間が掛かることは察することはできましたし、長男も「パパ一緒にやろ~」と言っていたので、私も補助として入り、長男の主導で制作を進めていきました。長男が中から積み上げ、私が外から積み上げ、途中で長男がトイレに行きたくなるアクシデントなどもあったものの、約2時間、3000ピースの積み木を積み上げ、長男の身長ほどのタワーが完成しました。

その制作の途中、長男にこんな話をしました。
「〝知っている〟と〝できる〟は違うんだよ。このタワーは、難しい発想ではないよね。多分、同じ発想をする人はいっぱいいると思う。だけど、それを実際にやってみて、完成させる人は少ないと思う。考えることができる(知っている)と、実際に行動に移して完成させる(できる)には差があるとパパは思ってる。どちらが偉いとかではないけど、考えるだけじゃなくて、行動する人の方が色々と経験ができて楽しいと思うよ」

もう小学校5年生なので、言葉の意味は全てではないですが、理解できたみたいです。学生でも社会人でも似た場面に遭遇することがある気がします。知識をインプットすることは大切ですが、それをアウトプットし、なにかしらのカタチにすることの方が更に大切だと感じます。

今回の経験と父の小さなアドバイスだけで、長男の人生や人間性が変わるとは思わないですが、息子たちの人生が少しでも豊かになるよう、体験と言葉をセットにして、色々と伝えていきたいと思う父なのでした。