HOUSE-A|〝スペシャル〟を設える

HOUSE-Aの実施設計を終えました。

図面の合計枚数は、気付けば84枚に。増えた理由は〝スペシャル〟を多く設えたからだと思います。

ビル用の大開口サッシを流用したり、2階に景色を眺めることのできる浴室を設けたり、眺望台を兼ねた屋上を設けたり、明かり取りに大きなFRPグレーチングのテラスを設けたりと。

〝スペシャル〟なことを成立させる為に検討をし、それをどのように具現化するかを現場に伝える為に図面を描く。そうすると自ずと図面枚数は増えていくのです。

設計や作図の作業を軽んじている訳では勿論ないですが、図面の段階であれば、やり直しはいくらでもききます。線を描き替えれば済む話ですから。しかし、工事が始まってからやり直しをしようとすれば、膨大な手間と時間とお金が必要になります。その可能性を0に近づける為に設計の段階で多くの検討をし、多くの図面を描くことは、設計事務所の責務だと考えています。

あらゆる部分に〝スペシャル〟を設え〝スペシャル〟の集合体である住宅は、豊かなものであり、そこには豊かな生活が生まれる。そう信じ、これからも多くの図面を描き、多くの生活を形造りたいと思います。