HOUSE-Yの基礎が完成しました。
今回は、主流になっているベタ基礎ではなく、布基礎を採用しました。
視線のコントロールを図ると共に、内部と意識的に連続する外部空間(昔の土間や縁側のような内外部の境界が曖昧な空間のイメージ)をつくること等を目的として建物外周に二重外壁を設けました。塀を設けても構成としては成り立つのですが、計画地は地区計画の要綱により透過性の無い塀は設けてはいけないことになっています。二重外壁の部分を塀ではなく建物の一部であると認識してもらう為には基礎を連続させる必要がありました。
その建物と外周壁の間のスペースには将来的に植栽をして緑豊かな空間にしてほしいと思っています。ベタ基礎にしてしまうと基礎と基礎の間はコンクリートスラブで繋げなければなりませんので植栽ができません。布基礎であれば基礎と基礎の間は土にすることが可能になり植栽ができます。
布基礎の方かベタ基礎に比べ、現場の手間は多いので監督さんや職人さんには苦労を掛けてしまっているのですが…。すいません…。植栽帯は譲れませんでした…。